PAYA (パジャ) の歴史はスペインのバレンシア地方、アリカンテにあるイビという小さな村で、ブリキ職人ラファエル·パジャがおもちゃを作り始めた1902年にさかのぼります。彼の息子エミリオ、パスカルとヴィンセントはエルマノス・パジャ(エルマノスはスペイン語で兄弟を意味する)と呼ばれる会社に事業を拡大し、この名前は、1906 -1910年に "HP" の商標モノグラムとして使用されました。 1920年~30年代を中心に、次々と車や鉄道のオリジナルモデルを発表して、そのデザイン、性能は多くの人々の心を捉えて広まっていき、PAYAのティン・トイは、ドイツとフランスの伝統的なおもちゃと人気を競うようになります。
第二次世界大戦中に生産を中止しますが、1985年には、オリジナルのツール、ダイス金型を使用して再びティン・トイを作り始めます。
多くのオリジナル PAYA のティン・トイは、今日のアンティーク市場で 200 - 2000ドルの価格帯です。史上最高の出来栄えといわれる "ブガッティ35" のレースカーは1万ドル以上で売られ、オークションの華であり続けています。
こちらにご紹介する "PAYA" の製品は、1920年~30年代に生産された代表的なモデルを、当時使用していたオリジナルの金型と手法で当時そのままに製作したものです。
それぞれのモデルにシリアルナンバーを入れ、5000体ずつ限定生産したもので、箱にはシルクスクリーン印刷されたモデルの絵が貼ってあり "PAYA" による証明書が付いています。